或る夜の殿様

衣笠貞之助「或る夜の殿様」(1946)。飯田蝶子さんを堪能する。
彼女扮する無教養で、負けん気の強い母を伏し目がちに恥じる成金家族の令嬢に高峰秀子
冒頭の母を恥じらうシーン。最近、斎藤明美著「高峰秀子の捨てられない荷物」を読み、私生活での、義母と果てしない葛藤に苦悩していた事を知り、そのことが重なってしまった。群像劇のような展開も面白い。