DVD ギャング・オブ・ＮＹ

ギャング・オブ・ニューヨーク [DVD]

ダニエル・デ・ルイスのみならず、ディカプリオの上手さも光っていたと思う秀作。ＷＡＳＰとアイリッシュ、プロテスタントとカトリックという人種と宗教の対立の構図を捉えながら、暴力と愛、破壊と創生が短い時間に繰り返されるアメリカという国の歴史の一つの時間を描いている。それに、父子愛。エディプス的葛藤が実の父ではない男に対して生まれ、清算（？）されていく。
南北戦争という時代背景が、何もかもを巻き込んで、エネルギーを消費しながら新たなエネルギーを得てさらに、混乱を深化させ、やがて収束していく。
物事の大転換期は、いつもこのようであるのかもしれないのだなあ。
最後の映像であらわれたツインタワーが登場した意味を改めて考えてしまった。