今日の雨のように心に静かにしみる。

鎌倉を舞台にした家族の物語。懸命に生きる?複雑な家族?そんな形容詞もつけられるけれど、物語からはそんな空気感は漂わない。一人一人の登場人物の誰もが地下が血が通っていて、その心の動きのどこかに共感できる。坂から見下ろす街。小樽の坂道を思い出す。旅行で訪ねただけだけど。坂の上から、自分が住んでいる街を俯瞰できることは、いいことなのかもしれない。