桃中軒雲右衛門

精悍、長髪の月形龍之介は講談師というより、勤王の志士のように見える。己の芸の衰えを恐怖する心が行動へと結びつくがその心があまりみえない。妻の細川ちか子は、現代劇にでておられるのと結びつかない。