華麗なる一族
書き出しの志摩の夕暮れを綴るおだやかな名文過ぎると、その風景とは対極の人間模様が描かれていく。上・中・下と分かれておさめられた文庫本だが、面白さに一気に読んでしまう。山崎豊子さんの取材力と、その材料を面白い小説に発展させた才能にはほんとうに敬服します。
そして、重要な舞台となる志摩観光ホテル。まだ行けていないのだけど、きっと、新年からのドラマ化で、大勢の人が訪れる場所になるのだろうな・・・その前に行っておきたかったなあ。あわびのステーキも・・・
木村拓哉が演じるという、長男・鉄平。私のイメージでは、これは唐沢寿明に演じてほしかった。絶対。
- 作者: 山崎豊子
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