歌行燈

かなり、面白かった〜。花柳章太郎に親和性なく、つい長谷川一夫に見えてしまっていたけれど。植村松園の絵を思わせる美しい山田五十鈴の舞い姿。芸のない芸者が獲得した能の舞いが大団円へと繋げる。伊勢・古市など宿場町の風情がみられるのもうれしい。弥次喜多が泊まったと言われる藤屋も名前が現われる。成瀬巳喜男の「歌行燈」(1943)。