晩菊
杉村春子がかつての朋輩たちを相手に芸者上がりのお金貸しを。三味線を弾く姿も出てくる。
子どもも夫も持たない身の上を、子どものいるかつての朋輩と引き比べながら、背筋を伸ばす。
ここにもまた、それぞれの女性がそれぞれの足りなさを抱えて日常を生きている姿が描かれる。
花柳界という独特の世界の苦労に思われるが、普遍的な女性の課題が描かれている事が伝わる。
成瀬巳喜男監督の作品はどれも面白い。制作当時、どのような人たちがどのような思いでみていたのであろうか。
この量作を思うと、人気が高かったように思われるが、
面白いと思う当時のお客さんのセンスが高かったということなのであろうか。
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