本 病の神様

病の神様―横尾忠則の超・病気克服術

病の神様―横尾忠則の超・病気克服術

一時、ずいぶん以前、横尾さんの本を色々読んでいた時期があった。描くものもすごいけど、書くものもすごいと。(^^;)
図書館に行ったら久しぶりに飛び込んできたのがこれ「病の神様」。妖しい神様が描かれているのかと思ったら、ご自分と病気との出会い(ご本人は闘いといいたげだ)のエピソードの数々。1936年生まれだから、もう70歳になられるのだ。
静寂を表現する「シーン」という音をぼくは実際に聞いた事がある、静寂に音がある話だとか
健康サンダルにこっている時、三輪明宏さんの家を訪れたら、三輪さんのアールヌーボーアールデコ様式の玄関のたたきにやはり健康サンダルがずらりと並んでいた話だとか、三島由紀夫柴田錬三郎さんなど著名人の話ががいっぱいでてきて、ちょっとうれしくなる逸話が満載なのだけど、大病とは関わりなけれど、幼少の頃より病弱という横尾さんの苦労がいくらかは(!)伝わってくる。
内容もさることながら、久しぶりに横尾さんに会えたようで、それが一番うれしかった。