本 博士の愛した数式

博士の愛した数式

博士の愛した数式

交通事故で記憶を80分しか保つ事ができなかった博士と
家政婦さんとして出会った私と、
その息子、そして博士をギテイと呼ぶ人のお話です。
博士と私の間に少しづつ通いあうものが生まれて
博士に√と名づけられた私の息子とも80分を超える何かが生まれて
その生まれたものが義弟と呼ぶ人の恐れを生んで
静かに場面が変わっていきます。
物語の最後の4〜5ページなのだけれど
博士の生活の場面が海のそばの施設に変わっても
私と√が何年にも亘って博士のもとに通うところが大好きです。
私はずっとあけぼのの家政婦で、小学生だった√が大学生になってもお弁当を持ちバスに乗り。
変わらない静かな時間を支え、つくりだしてくれる博士という人を
私と√が訪ねつづけるということ。とても美しい事だと思うのです。

http://d.hatena.ne.jp/ponyman/20060831/1157008319
http://d.hatena.ne.jp/yukkeko/20060707/1152231573