田中美穂植物店コーヒーショップ

田中美穂植物店コーヒーショップ


京都は左京区浄土寺にある、小さな植物のお店です。通りの角にあるそのお店は小さいながらも、素通りはできない植物好きな店主の主張が辺りの空気に漂っています。といっても、なかなかお店が開いている時に出会えなかったのですが、今日は、若い女性店主が見せだしの最中でした。途中ふらっと立ち寄られたお年寄りとの話しがはずみます。近所の常連さんらしく、お互い軽口のたたきあいという感じ。
店内にはところせましと、花ものというより緑があふれていて、積み上げられた木箱には苔、棚には、コーヒーぽっとや羊歯の小鉢がレイアウト。ケースには、アンティーク様(?)の皿や鉢が可愛い。通りすがりに声をかけられる方も多く、すっかり馴染んでおられる感じ。
「苔とあるく」というなんとも素晴らしい本を書かれた田中美穂さんは、同姓同名の異人。お尋ねすると、「お会いした事ないんですけど、倉敷で、蟲文庫という古本屋さんをされてます。」とちゃんとご存知だった。私が買ったのは、「卯の花」の鉢。「学校で習うあの歌の卯の花ですか?」と聞くと、「そうです。皆さん聞かれますが、私は、その歌知らなかったんです。」「知らんのは、あんただけや。」とくだんのご老人の突込みがすかさずはいりました。